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    何も説明してくれない

    60歳代のがん患者さんが相談に訪れました。
    二年前から激しい腰痛を感じ、整形外科を受診しましたが異常なしと言われました。しかしその後も症状が続いていたので、他の内科医や人間ドックで検査を受けましたが異常はどこでも(不運でしたが)発見されませんでした。しかし腰痛は続いていたので漢方薬や鎮痛剤を飲み続けていたところ左の首の付け根が腫れてきて心配になり大病院を訪れCTなどの検査を受けた結果なんと要約左の腎臓がんが発見されたのです。すぐに部分切除し、手術後に抗がん剤の治療も受けました。
    ところが、これまでがんが診断されなかった理由、手術の結果の内容、手術後の抗がん剤の治療方法、治療の効果等について一切詳しい説明はされませんでした。何回かそれらの事について主治医に聞いてみましたが素人に説明しても分からないからと相手にされませんでした。インフォームドコンセントの重要さが叫ばれて義務付けされている今でもそういう医者がいるんですね。本人とその家族はその事に非常に憤りを感じていましたが主治医が全く相手にしないので説明をしてくれる医師を探し私の所に来られたわけです。本人が理解できるように説明しました。病院を変えたいとも言っていましたが手術から化学療法までの治療をしてしまっていると他の病院は受け入れないのが日本の現状です。気の毒ですがあまりお役には立てませんでした。
    何故医者は患者が納得できる様に説明する努力をしないのか理解できません。

    福島の甲状腺がんが50人に

    福島県は5月19日、原発事故当時に18歳以下の子供を対象にした甲状腺検診の結果を公表しました。それによると2月の時点の甲状腺がん33人から僅か3ヶ月で17人増えて50人に、がんの疑いを含めると89人になります。これは受信者全体の0.03%に相当します。事故から僅か3年で、これだけの人数の子供の甲状腺がんが発生しているのは異常としか思えません。にもかかわらず福島県の健康調査検討委員会や福島医大では、あいもかわらず「原発事故による放射線の影響は考えにくい」と言っています。放射線被曝と甲状腺がんとの因果関係を証明することは困難ですが、原発事故により放射能がまき散らされたことは事実であり、また子供の甲状腺が多数発生していることも事実なので、放射線の影響を否定するのではなく、因果関係をまず疑うべきです。そして甲状腺に関するいろいろな検査を行い、追及することが医者、科学者の態度です。
    今後も福島県を糾弾していきます。

    本を出版しました

    国立がんセンター病院で38年間がん患者を診てきた経験とその後12年間のがん相談から、がん患者とその家族が抱える悩みや問題をまとめて「がんでは死なない、再発をのりきる」というタイトルで保健同人社から本を出版しました。

    がんと診断、告知されると、ほとんどの人が死と考えます。しかし私はがん=死とは考えません。実際3人に1人ががんで亡くなっていますが、がんと診断された人の60%以上が完全治癒しています。問題は完全治癒できず再発するケースです。再発したら直ちに死でしょうか。決してそんなことはありません。しかしながらがんが再発すれば完全に治癒することは困難なので、死が問題になります。それでも私はがん=死とは考えません。がんが再発した場合、体にいろいろな変化が起きますので、それにどのように対応するかが重要ですが、これはがんの治療ではありません。その対応の仕方によってがん患者の生き方が左右されます。いわゆるQOL(生活の質)を保ち生きていくことができるように支援することが医者の役目だと考えます。

    東日本大震災から3年

    2011年3月11日、地震・津波、それによる原発事故から3年が過ぎました。いまだに広い範囲の災害復興が遅々として進んでいない状況や、多くの人の命が失われた家族の悲しい姿や心情が3月11日にTVで放映されました。
    TVを見ていて3年前の震災が昨日のように思い出され、思わず涙しました。
    私も、チェルノブイリで被曝に敏感なドイツやフランスのジャーナリストや日本のテレビ局からの取材を受けておりましたが、3月11日当日はTV朝日の報道ステーションでのオンエアがありました。
    福島の子供の放射線被曝による障害、特に甲状腺がんについてや福島医大の対応について話をしました。1時間以上の取材だったにもかかわらず、放映されたのが僅か2~3分だったのは残念でなりません。まあ、テレビというのはそんなものなのでしょう。ただ報道ステーションでは、すでに33例の子供の甲状腺がんが確認されているにもかかわらず、放射線と関係ないと言い続けている福島県立医大の鈴木教授に対する批判が満ち溢れていましたので、取り敢えずは満足・納得しています。
    この報道によって、今後放射線被曝による健康障害について社会で多く取り上げられ、福島県の医療の在り方にも影響がでることを大い期待しています。

    福島県の子供の甲状腺がん

    福島に診療所を開院してから一年が経ちました。そもそも診療所を開設したのは原発事故による被曝と向き合い、健康と命を守ることが目的です。放射能による健康障害は、がん以外に心臓病、肺疾患 等さまざまあるのですが、開設してこれまで来院された患者さんはほとんどが甲状腺がんを心配する親子でした。
    福島県では子供の甲状腺超音波検査を県全体にわたって行っていて、その結果33例の甲状腺がんが発見されたとの発表です。一般的に子供の甲状腺がんは10万~100万人に1人と言われていますが、福島県では1万人に1人の割合で発生していますので、とてつもない数になります。ところが福島県の公式発表では「原発事故と関係ない」と何度も言い続けているのです。その理由として、チェルノブイリ原発事故時、の5年後に甲状腺がんが多発しているが、2年後は僅かであった事を挙げています。しかしチェルノブイリ原発事故が発生したのは1986年で、その後の2年間には甲状腺がんを見つける手段が無かったので、当然僅かしか発見できなかったわけです。事故後の1991年ごろから超音波装置が用いられる様になったのですから、事故後2年後に甲状腺がんが発生しないという理由にはならないのです。何故、福島県では甲状腺がんと放射線が関係ないと言い続けるのでしょうか・・・
    それは事故があったにもかかわらず放射能による被曝を隠蔽しようとしているからです。医者の立場からこんなことは許すことはできません。
    これからも国や県そして東電を厳しく監視していかなければなりません。そして一人一人が自分の健康管理が大事になります。そのために福島の診療所はますます頑張ります。
    プロフィール

    松江寛人

    Author:松江寛人
    がん総合相談センター院長

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